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健康寿命を伸ばす方法

今の日本の現状は、「超高齢社会」と呼ばれる状態になっています

 

高齢者が多く、寿命が伸びていて健康な高齢者が多いと勘違いしがちですが、そうではありません

ベッド上の生活を強いられている状況でも、長生きされている方はたくさんいらっしゃいます

 

 

長生きすることを大切にしたいですが、できるだけ健康な状態を長くキープしていきたいですよね

 

 

健康寿命を伸ばすために、日頃からできることはないか考え、取り組んでみましょう

 

 

健康寿命とは、健康で日常生活を支障なく送ることができる期間のことを指します

 

以下の点に注意してみていきましょう

 

  • 喫煙は控える
  • 過度な飲酒を控える
  • 食事は年齢に応じた量をバランス良く
  • 活発な身体活動を行う
  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • 孤独にならず、社会関係を保つ
  • 定期的に健康診断をうける

 

 

いくつ当てはまりましたか?

 

喫煙や過度な飲酒は、生活習慣病を引き起こす要因となってきます

健康寿命のためだけでなく、より良い生活を送るためにも控えていきましょう

 

 

適度な運度も効果的ですが、個人によって適切な運動量は異なります

過度の運動は、他の部位に支障をきたすことがあるため、軽めの運動から始めてみましょう

関節の痛みや持病のある方は、間違った運動で痛みが増したり、疾患が悪化したりします

主治医や理学療法士への相談が大切です

 

 

 

高齢になるにつれ、社会との関わりが薄くなり、繋がりが途絶えてしまいがちです

文化サークルや地域の集まりに参加する機会をもつことで、心身ともに機能の向上の効果が得られます

ふれあい喫茶や老人会、運動系・文化系のサークルなど、興味のあるものから参加してみましょう

 

 

 

 

身体面、精神面に不調を感じた時には、かかりつけ医に受診し、異常の早期発見に努めましょう

 

「歳のせい」「まだ大丈夫」「一時的なもの」など、異常に気づいていても、大丈夫だろうと思ってしまうことも多いと思います

状態の悪化を防ぎ、健康を維持するためにも、なるべく早めの行動をしていきましょう

 

 

要介護の方はもちろん、要支援の状態でも、訪問看護を利用することができます

 

予防看護として状態の観察や健康に生活するためのアドバイス、散歩やリハビリなどもおこなっていますので、訪問看護を検討中の方はぜひご連絡ください!

熱発時の対応

突然の高熱が出た時、みなさんはどうしますか?

 

 

ご自身で病院に行ける方は受診をしたり、解熱剤を飲んだりしているかと思います

発熱は、軽度であればすぐに下熱することがありますが、高熱になると様々な疾患が原因となっていることが考えられます

 

ただの熱と考えず、原因にあるものを探り、しっかり対処していきましょう

 

 

特に高齢になると、免疫力の低下から風邪や感染症にかかりやすくなり、発熱を引き起こしやすくなります

他にも、膠原病や褥瘡、脱水状態からも、体の防御反応として熱が出ることがあります

 

 

熱の上がり始めは、暖かくして横になりましょう

熱が上がりきったら、クーリングをしましょう

汗をかいている際はこまめに拭き、着替えや水分補給をおこなっていきましょう

 

 

実際に、担当させていただいている利用者様にも、突然の熱発をされ、電話連絡をいただいたケースがあります

ある程度電話での情報収集を行い、希望時は担当ナースが訪問に伺うようにしています

まずバイタルサインをチェックし、肺の音を聞いたり直前の食事の内容や摂取状況などを聞き取りします

普段の嚥下状態や食事の際の姿勢等を考慮しながら、原因をアセスメントしていきます

 

 

 

誤嚥性肺炎の可能性がある際には、主治医への往診依頼を連絡したり、突発的な高熱であれば、主治医の指示のもとでコロナ検査を行います

医師と連携することで、なるべく早く熱の原因を特定し、ご本人様の状態にあった解熱方法を実施していくことで、早期回復につなげています

 

 

 

 

もし、同居している方で発熱した場合は、診断がつくまでは拡大を防ぐため感染対策をしっかり行ってください

 

私たちアップのスタッフも、熱発している利用者様の訪問の際は、防護服などを着用の上、ケアにあたらせていただいています

また、日頃から手洗い・うがい・マスクの着用・手指の消毒などの標準予防を怠ることなく実施し、私たちが感染拡大の原因とならないよう心がけています

 

体調が疑わしい時や周りに感染者が出現した際には、コロナ検査キットを利用し、陰性判断をおこなっています

 

 

 

これから秋、冬になるにつれ、空気の乾燥が進みます

また、胃腸風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症の出現も、夏以上に増えてくることが予測されます

 

常日頃から感染対策を忘れず行い、ワクチン接種や規則正しい生活をして、健康に暮らしましょう

 

医療保険でできること

訪問看護は、介護保険での利用がメインとなっていますが、医療保険を利用することもできます

 

 

介護保険の場合は、ケアプランに沿って1回の訪問時間は、20分、30分、1時間、1時間半の4区分があります

 

医療保険の場合は、通常週3回までで、1回の訪問時間は30分から1時間半程度です
ご本人やご家族のご希望をうかがって、どのくらい訪問すればよいか決めますが、病気や状態によっては、毎日伺うこともできます

 

他にも、保険の違いでこのような違いがあります

 

<介護保険>

・65歳以上で要支援・要介護の認定あり
・40歳以上65歳未満で特定の疾病で要支援・要介護の認定あり

 

・1カ月の利用限度額の1〜3割を支払う(利用限度額:要支援・要介護の度合いによる、自己負担割合:年齢・所得などによる)
・利用限度額を超えた分は全額支払う

 

 

<医療保険>

・年齢制限なし
※ただし、40歳以上の場合、介護保険で要支援・要介護の認定を受けていないこと

・利用額の1〜3割を支払う(自己負担割合は医療保険の種類や年齢・所得による)

 

 

 

医療保険と介護保険のどちらを利用した方が安いのかは、年齢や所得、介護の度合いなどで変わるので単純に比較するのは難しいところです

また、原則として介護保険で要支援・要介護認定を受けていれば、そもそも医療保険の訪問看護を選択することはできません

 

 

相談先には、受診している医療機関、近くの訪問看護ステーション、地域包括支援センター、市区町村の介護保険や障がい福祉の担当窓口があります

 

困った時は相談してみましょう

 

 

 

 

 

医療保険には、状態の急激な悪化や病院からの退院直後など、頻回の訪問看護が必要になった場合に使える指示書があります

医療保険での使用⇨介護保険を使った主治医の指示書とは異なり、医療保険を使った主治医の指示書は「特別指示書」とよばれ、様々な条件があります

 

状態に応じて、この指示書が発行されれば、より密に訪問看護を利用することができます

今まで週に1回の訪問での関わりであっても、突然の状態急変時は訪問看護を使うことができます

調子が悪い時は、まずかかりつけ医に相談してみてください

なるべく入院という形を取らず、住み慣れた在宅で生活できるようサポートしています

 

 

アップで担当している利用者様の中にも、突然の熱発から、状態が変わった方がみえました

すぐに主治医に連絡し往診してもらい、特別指示書の発行を相談しました

主治医の判断により特別指示書が発行され、その後は、毎日訪問看護を利用していただき、担当のナースが状態の観察、必要な処置等を行いました

少しずつですが状態も改善され、同居するご家族様も、利用者様の状態の安定から安心されているご様子でした

 

 

もちろん、緊急を要する場合はすぐに救急搬送をする形をとることもあります

 

「家で過ごしたい」「入院はしたくない」というご本人様・ご家族様の意思を尊重し、在宅でできる医療・看護があるうちは、なるべく在宅療養を行うよう心がけています

 

 

 

ご家庭の状況に応じて、使える補助や制度があるため、相談してみてください

今日から9月

9月といえば、何を連想しますか?

 

今年の9月は、過去平均よりも気温が高くなるようです

まだまだ暑い日が続くので、規則正しい生活や脱水予防を心がけましょう

 

9月には、中秋の名月や十五夜、お彼岸などがありますが、特に9月1日は、「防災の日」とされています

9月1日は、関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、また、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,917人)を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました

 

毎年9月1日の防災の日を中心とし、8月30日から9月5日までを防災週間として、防災訓練などの国民活動が行われます

災害への備えを怠らないようにという意味も込められているそうです

 

 

 

ご自宅に、災害時の備えはありますか?

非常時の持ち出しグッズや、地震・火災・落雷時の対策グッズなど、用途に合わせて家族の人数分準備しておきましょう!

 

 

非常時の持ち出しグッズは、災害時に被災地に救援物資が届くまでに必要なものになります

(救援物資が届くまでおおむね3日間と言われています)

非常持出し品には、常に持ち歩く「常備持ち出し品」、災害時にさっと持ち出せる必要最低限の備えの「一次持ち出し品」、3日間程度の被災生活に備えた「二次持ち出し品」の3種類があります

 

 

地震の際、家具や家電が倒れてくると、怪我をしたり出入り口を塞いでしまい、逃げ遅れる可能性があります

転倒防止グッズをつけたり、地震発生を知らせてくれるラジオなども用意しておきましょう

 

 

 

他にも、長期間保存可能な食材を用意しておくことも大切です

 

災害時用として特別に用意した「非常食」ではなく、非常時にも食べられる食品を多めに備蓄し、定期的にその備蓄した食材を食事に取り入れ、食べた分だけ買い足していく「ローリングストック法」が取り入れられてきています

その食材での調理を経験しておけば、災害時でも「慣れた味」の食事がとれ、災害時のストレス軽減にも役立つと言われています

また、食べた分だけ補充するので、いざという時に消費期限切れの心配がないのもメリットの一つです

 

主食や副食、おやつになるようなものなど、ジャンルに分けて補充していきましょう

 

 

 

また、連絡手段や避難場所の確認を行い、いざという時に家族そろって避難できるようにしておきましょう

安全な避難経路の選択をすることで、危険を回避することができます

 

 

災害は、いつ、どのタイミングで起こるかわかりません

予測ができないからこそ、対処方法を見直し、速やかに避難行動がとれるようにしましょう

 

 

高齢者と眠剤

毎日何時間、睡眠をとっていますか?

 

必要な睡眠時間は、個人差がありますが、健康な人でも、加齢によって徐々に短縮し、早寝早起きの朝型化の傾向が(特に男性)あると言われています

65歳以上になると、6時間程度になってきます

 

また、睡眠のパターンも加齢により変化するため、成人に比べて深い睡眠の割合が減少し、浅い睡眠の割合が増加してしまいます

これにより夜中に目が覚めたり(中途覚醒)、全睡眠時間の短縮や睡眠効率の悪化を招きます

 

 

高齢者は全般的な睡眠の質の低下や、身体活動・基礎代謝量の減少、うつ病やせん妄、夜間頻尿や泌尿器疾患、掻痒感を伴う皮膚疾患、不眠の原因薬剤の服用が原因となり、不眠を訴える頻度が高くなります

 

 

睡眠障害の種類として、3つ挙げられます

①入眠障害

寝つきが悪い状態です

布団にはいってから30分〜1時間以上寝付けないことがあります

しかし1度寝ることができれば、朝までしっかり眠ることができます

 

 

②浅眠・熟眠障害(中途覚醒)

眠りが浅く、何度も目が覚めてしまいます

また、十分な睡眠時間を確保したのに眠気が残り、熟眠感が得られない状態です

高齢者に多く、夜間トイレに行く回数が増えるのは、眠りの深さにも関係していると言われています

 

 

③早朝覚醒

起床時間よりも朝早くに目が覚めてしまい、再入眠ができない状態です

高齢者や躁病の方に多いです

 

 

 

不眠症治療は、加齢による生理的変化の不眠を除き、原因に応じて対処していきます

しかし、明らかな原因が見当たらない場合は薬物療法を開始します

 

睡眠薬は、ベンゾジアゼピン受容体作動薬がよく使用されます

高齢者は、この感受性が高まり、代謝・排泄の遅延により副作用が現れやすく、認知機能の低下や転倒、日中のだるけ、せん妄等のリスクも出現するので、注意が必要です

 

 

 

<睡眠薬の種類>

超短時間型:作用時間が短く、翌朝の覚醒時、目覚めが良い

・ハルシオン(トリアゾラム)

・アモバン(ゾピクール)

・マイスリー

・ルネスタ

 

副作用・・・口渇、倦怠感、一過性の記憶障害 などがあるため、長時間投与せず、減量しながら適量を判断していく

 

 

短時間型:長短時間型より、作用時間が若干長く、翌朝の覚醒時には効果がなくなることが多い

 

・レンドルミン

・エバミール

・リスミー

・ロラメット

 

副作用・・・口渇、倦怠感、頭痛、一過性の記憶障害 などがあるため、使用する場合は必要最低限の量で、できるだけ短期間の使用とする

 

間型・長時間型:薬の効果が長く、翌朝の覚醒時にも残っていることがある

 

・サイレース

・エリミン

・ユーロジン

・ネルボン

 

副作用・・・頭重感、ふらつき、倦怠感、口渇 などがあるため、最低限の量の使用にとどめ、慎重に使用する

 

 

 

睡眠薬は、副作用を恐れたり、癖になるからと使用を避けることも多いと思います

しかし、適正な使用で安眠を得ることができます

自己判断で増量や減量をすると、命に関わることもありますので、必ず医師・薬剤師と相談しながら使用してください

 

また、厚生労働省・精神神経疾患研究委託費「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」の研究報告書にある、睡眠障害対処12の指針にある対処方法も効果的です

 

睡眠に対して困っていることがある方は、かかりつけ医に相談し、毎日の生活をより良いものになるようにしていきましょう

軟膏・クリームの正しい塗り方

ステロイドの軟膏やクリームを使用する際、どれくらいの量を使っていますか?

 

 

軟膏・クリームの場合、最近では、1FTU(ワンフィンガーチップユニット)と呼ばれる目安があります

 

これは、人差し指の先端から第一関節までの長さを、チューブから絞り出した量(0.5g)です

 

 

1FTU=0.5g

これは、大人の手のひら2枚分の面積に塗る量に相当します

 

 

ローションの場合は、1FTU=0.5g=1円玉ほどの大きさとなります

 

 

 

少し多いなと感じるかもしれませんが、軟膏やクリームはたっぷり塗ることでその薬の効果を得ることができます

塗る量が少ないと十分な効果を得ることができず、治療が長期間になってしまうこともあります

 

軟膏とクリームはどのように違うのでしょうか?

 

 

軟膏は、水分が含まれておらず、じゅくじゅく・さらさらしている部位に使用します

皮膚への刺激性が弱く、症状に対する適用範囲が広いのが特徴です

しかし、ベタベタして洗い流しにくく、皮膚への透過性が弱いことが欠点として挙げられます

 

クリームは、水分が含まれており、油と綺麗に混ざっています

軟膏に比べて塗りやすく、さらさらの部位に適しています

水やお湯で洗い流しやすく、皮膚への透過性も強いです

冷却効果により消炎・止疹作用があります

しかし防腐剤が添加されていることが多いため、皮膚への刺激性が強いのが欠点です

 

 

 

ステロイドは、使用部位や症状、薬の強さによって塗り方が異なるため、医師・薬剤師の説明をしっかり聞き、適切に塗布していきましょう

 

 

 

ステロイドの正しい塗り方は、

①塗る前にしっかり手を洗い、水分を拭き取ります

②指に薬を適量絞り出します

③患部に薬を少しずつ、いくつかに分けて乗せます

④薬を指の腹でまんべんなく伸ばします

擦らないよう注意しましょう

⑤患部以外にステロイドがつくのを防ぐため、しっかり手を洗いましょう

 

 

 

薬を塗布する際は、すり込まず、優しく伸ばして塗りましょう

 

軟膏やクリームは、冬になり気温や室温が下がると、固くなって塗りづらくなることがあります

硬いまま使用すると、塗りにくいだけでなく、皮膚にダメージを与えたり痒みの原因となります

塗る前に手のひらや手の甲にとって、少し温めてから塗りましょう

 

貧血のこわさ

体内での鉄の働きを知っていますか?

私たちの体内には、3~5gの鉄が存在し、大部分がヘモグロビンとして赤血球中に含まれています

赤血球の寿命は120日で、毎日赤血球の1/120が破壊され、その分骨髄と呼ばれる血液を作る組織で新しい赤血球を作っています

 

私たちの体から、胃や腸などの消化管や汗や皮膚細胞に含まれる鉄が1日に2〜3mg程度失われていますが、普通に食事が取れている場合は、おおよそ1〜2mg/日程度の鉄分が十二指腸から吸収されて体内に補充されます

よって鉄が不足することはありません

 

ではなぜ貧血が起きるのでしょうか?

今回は鉄欠乏性貧血についてお話ししていきます

 

 

原因は、大きく3つに分けられます

 

①鉄分の需要増加

思春期や妊娠女性は特にこれに当てはまります

月経過多の状態にあると、出血量が通常の月経よりも増えるため、鉄分が不足します

妊娠中は、胎児と胎盤の発育に通常の5〜6倍の鉄分が必要となるため、鉄不足を引き起こします

 

②鉄供給の低下

鉄の吸収不足や吸収不良が挙げられます

食事から鉄分を摂取しても、胃や腸の病気があるとうまく吸収してくれません

胃炎やヘリコバクターピロリ菌の感染、胃の手術、炎症性腸疾患がある場合は鉄分をうまく吸収できず、貧血になるケースが多いです

 

 

③鉄の喪失

一時的な怪我による出血だけでは、貧血にはなりません

慢性的な出血として、消化管出血や婦人科疾患などがあります

痔や肛門などからの出血や、胃や腸などの消化器の潰瘍や癌による消化管出血は、出血に自覚症状がないため注意が必要です

 

 

症状は、多くは無症状で、健康診断の採血結果で指摘されることが多いです

徐々に、動悸や息切れ、疲労感・倦怠感、顔色不良や味覚障害など、悪化するにつれて強く出現し、日常生活に大きな影響を与えます

ほかにも、イライラ感の出現や爪が荒れたり異食症(氷や粘土などの非食用のものを食べたくなる)が出現したりします

また、重度の場合は輸血が必要になるケースもあるため、症状の出現が見られたらすぐに受診しましょう

 

主な治療としては、薬物療法が用いられます

内服薬による副作用の出現が激しく出る場合は、注射による治療もありますが、まずは内服療法から始めていきます

・フェロミア

・フェルム

・インクレミン

・フェローグラデュメット

があり、どの薬剤でも効果は変わりませんが、飲み方や錠剤の好みで使い分けていきます

 

鉄剤を開始すると2〜3週間で改善し、その後ヘモグロビンが上昇していきます

 

 

鉄剤を内服する際の注意点として、副作用の出現です

薬中の鉄がいや十二指腸で放出されるため刺激が強く、悪心嘔吐、便秘、下痢などの消化器症状が10〜20%の割合で出現することがあります

 

これらの消化器症状は1〜2週間程度で改善しますが、症状が強く出現している場合は鉄剤を変更したり、飲む時間を変えたり、減少したりすることで対処できます

必ず主治医や薬剤師へ相談してください

 

 

貧血の予防として、食事から鉄分を摂ることも効果的です

内服治療と併用して、食事生活を見直してみましょう

 

1日に必要な鉄分量は、

女性:18〜64歳 は6.5mg

65歳以上は6.0mgです

男性:18〜74歳 は7.5mg

75歳以上は7.0mgです

 

特に鉄分が豊富な食材は、豚・鶏レバーや赤貝、めざしやまいわし、かつお・まぐろなどの魚介類、小松菜やほうれん草、えだまめ、ひじきなどの野菜類、プルーンやチョコレートも鉄分が含まれています

 

動物性のものだけでなく、植物性のものも併用し、バランス良く鉄を摂取しましょう

 

深部静脈血栓症とは

深部静脈血栓症は、下肢や骨盤内などの深部静脈に血栓が生じた状態のことをいいます

 

原因として、

・血液凝固の亢進

癌や特定の遺伝性血液凝固障害などの病気では、固まる状況ではない時に血液が凝固してしまいます

特に、経口避妊薬やエストロゲン療法薬など、一部の薬剤は血液凝固を促進してしまいます

 

・静脈血流のうっ滞

長時間に渡ってベッド場での生活をしている方や、怪我や脳の病気により身体(特に下肢)を動かすことができない場合、ふくらはぎの筋肉が収縮せず、心臓へ血液を送り返せないため血流が遅くなります

また、健康な方でも、長距離ドライブや飛行機旅行などにより、長時間座ったままの姿勢をとっていると血栓症を引き起こします

 

・静脈壁の障害

腕や脚の手術や怪我、注射や炎症などによってキズがつくことで血栓が生じ、それによって傷がつきます

 

が挙げられます

 

 

 

深部静脈血栓症は、約半数は無症状です

このような場合には、肺塞栓症による胸の痛みや息切れが血栓の存在を示す初期症状になります

また、足の太い静脈の血流が遮断されると、ふくらはぎがむくみ、痛みや熱感などの症状が現れることがあります

 

 

 

予防法として、体を動かしましょう

旅行中に同一姿勢をとってしまう時は、足を挙上させ、足首を曲げ伸ばしする運動を30分後に10回行いましょう

足首の上下運動をすることで、ふくらはぎの筋肉がポンプとして機能し、静脈の血流を良くしてくれます

 

足のマッサージや、2時間ごとに歩行やストレッチをするのも効果的です

 

ベッド上で生活している方には、下肢の運動やマッサージを行い、なるべく離床できるよう関わることが大切です

 

 

 

もし血栓ができた状態で、血流を促進させるような運動をすると、血栓を運んでしまう危険性があります

違和感や異変を感じた際は、医療機関への相談をしましょう

 

 

 

疥癬って?

「疥癬」 聞いたことはありますか?

 

疥癬、はダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生しておこる皮膚の病気で、腹部、胸部、大腿内側などに激しいかゆみを伴う感染症です

直接的に肌から肌、また、衣類やリネン類を介して間接的にヒトからヒトへ感染します

疥癬には、通常疥癬と角化型疥癬の2つのタイプがあります

 通常疥癬で寄生するヒゼンダニの数は数十匹以下ですが、

角化型疥癬では100万~200万匹であり、その感染力に大きな違いがあります

 

 

 

■通常疥癬
 長い時間、肌と肌、手と手が直接触れることで、ダニが移動して感染します

少しの時間ではほとんど感染しません

まれに、患者さんが使用した寝具や衣類などを交換せずにすぐ他の人が使用することで感染することもあります

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は1~2か月です

 

 

■角化型疥癬(ノルウェー疥癬とも呼ばれることもあります)
 ダニが多く、感染力が強いため、短時間の接触、衣類や寝具を介した間接的な接触などでも感染します

また、剥がれ落ちた角質にも多数の生きているダニが含まれていて、それが付着することでも感染します

角化型疥癬の患者さんから感染する場合、4~5日後に発症することもあります

なお、角化型疥癬患者から感染した場合でも、まずは、通常疥癬として発症します

 

 

感染経路は以下の通りです

 

通常疥癬からの感染
=直接経路=
長時間、直接肌と肌が接触することによって感染します

短い時間触れるぐらいなら感染の心配はありません

 
=間接経路=
まれに通常疥癬の患者さんが使用した寝具(布団やベッド、シーツ)などを替えずに、すぐに他の人が使用することによって感染することもあります

 

角化型疥癬からの感染
=直接経路=
短時間の接触で感染します。

=間接経路=
衣類や寝具を介して感染します

角化型疥癬では角層内に多数のダニを含んでおり、皮膚から剥がれ落ちた角層に接触するだけでも感染します

 

 

 

通常疥癬の主な症状

・激しいかゆみ

特に夜になるとかゆみが強くなり、不眠になることもあります

ただし、ご高齢の方はかゆみの訴えが少ない場合があります。

 

・疥癬トンネル

疥癬特有な線状の皮疹(ひしん)です

手首や手のひら、指の間、指の側面、アキレス腱などに多くみられます

 

 

・赤いブツブツ

ヒゼンダニの抜け殻や糞(ふん)に対するアレルギー反応です

胸やお腹、腕、太ももなどに赤い小さな丘疹(きゅうしん)がみられ、激しいかゆみを伴います

男性は外陰部に結節(けっせつ)と呼ばれる数mmのしこりがみられることもあります

 

 

 

角化型疥癬の主な症状

・角質の増殖

角化型疥癬の特徴的な症状です

手足やおしり、ひじ、ひざなどに、灰色~黄白色でざらざらの厚いあか(角質)がカキ殻のようにつきます

症状は爪にみられることもあります

また、かゆみは人によって異なり、かゆみがない場合もあります

 

 

 

 

疥癬になりやすい人

  1. 高齢で身体が弱っている
  2. 重症感染症や悪質腫瘍などの基礎疾患がある
  3. ステロイド剤や免疫抑制剤を投与されている

 など免疫機能が低下している人にヒゼンダニが寄生することで発症します

 

また不潔な状態が長く続いていたり、健康でも家族に疥癬感染症がいると感染のリスクが高くなります

 

 

 

 

疥癬の感染を予防するには

まずは、似ている皮膚病もあるため必ず皮膚科を受診して診断を受けましょう

手洗いをしっかり行いましょう

感染した方を個室に隔離し、寝具ごと移動し拡大を防ぎましょう

使用した寝具・タオルは毎日洗浄、乾燥機(50℃10分間の熱で死滅)にかける、また天日干しにしてから使用してください

大型の乾燥機であれば20~30分処理すれば、全てのダニを殺すことが可能です

洗濯物運搬時はすぐにビニール袋に入れるなど皮膚垢が飛び散らないようにしましょう

居室の掃除機は毎日かけてください

入浴は家族の中で一番最後にし、風呂掃除は壁・床も忘れず洗いましょう

角化型疥癬の場合は手袋や予防着を着てください

 

 

在宅で暮らす高齢者は、発見が遅くなるケースも多いです

すぐに異常に気づけるよう、アップのスタッフは利用者様の肌を観察しながらケアにあたっています

特に入浴介助や手浴・足浴といった、相手の肌に触れるケアの際は、しっかり観察することができます

おむつ交換時でも、前回と比べて皮膚の状態に変化があれば、主治医へ報告し診察依頼をすることもあります

高齢の方は、褥瘡やあせも、疥癬、カビによる汚染など、皮膚の病気になりやすいため、観察を怠ることないよう関わっています

 

特に夏場は、あせもと疥癬の区別がつきづらく、見落としてしまうこともあります

また、疥癬は、同居している家族様にも感染する可能性が高いです

ご自身や同居家族様に、少しでも異変を感じたら、医療機関へ相談してください

適切な治療を受けることで、早期治癒に繋がります!

 

楽な姿勢について

人間は、健康な時は無意識に平衡を保って安楽な姿勢を取っています

 

しかし、麻痺があったり、長期間にわたる臥床のために自分の力では安楽な姿勢を保持することができない患者などは、筋や関節に負担がかかり、腰背部痛や関節障害、褥瘡などが発生しがちです

 

 

そこで、適切なタイミングで体位を変換する必要が生じてきます

その際には、変換後、患者にとって安楽な体位を保持することが大切になってきます

 

 

 

安楽な体位を保持する際にチェックしたい項目には、次のようなものがあります

①脊椎の生理的弯曲が保持されているか

②筋の緊張はないか

③関節に負担がかかっていないか

④患者に疲労感がないか

⑤支持基底面が広く、物理的に安定しているか

⑥局部的に圧迫が加わっていないか

 

 

 

 

アップのナースも、利用者様の体の状態に合わせ、安楽な姿勢が取れるようポジショニングを心がけています

 

 

また、寝たきりの利用者様は、同一体位をとる時間が長くなりやすく、座位で過ごす方より褥瘡などの皮膚障害が生じやすいです

 

その為、エアマットやギャッジアップのベッドなどの介護用具を使用し、安楽な姿勢が取れるようケアしています

 

 

 

さまざまなケースでの姿勢保持があるため、一部紹介していきます

 

 

 

★日中、呼吸をしやすくする為に、背もたれ30度、枕使用し、頭部20度のギャッジアップ姿勢をとる

→内臓のよる横隔膜への圧迫がなくなり、呼吸がしやすくなります

また、睡眠中の呼吸を楽にするためには、背もたれ10度、枕の使用で頭部10度にすることで、いびきの改善にも繋がります

 

 

 

★リラックスできるよう、背もたれ30度、枕を使用し頭部20度、足元20度のギャッジアップ姿勢をとる

→足もギャッジアップすることで太ももの筋肉の緊張が緩和されます

 

 

 

★下肢のむくみを改善させるため、足元30度のギャッジアップ姿勢をとる

→重力の関係から、水分は下肢にたまりやすいため、心臓の位置より低く、枕と同じぐらいの高さにします

 

 

 

★介護度が低い時の食事や口腔ケアの際、背もたれ30度、枕の使用で頭部30度、足元30度のギャッジアップ姿勢

→頭を起こし、顎を引いた姿勢にすることで誤嚥を予防します

また、寝たきりの利用者様の中には、傾眠状態にある方が多いため、しっかり姿勢を起こして生活の中でのめりはりをつけています

褥瘡リスクがあり、背部を上げられない場合は、背もたれ16度、枕の使用にて頭部16度、足元16度にすることで、臀部への圧力を減らしながら、誤嚥しづらい姿勢をキープすることができます

 

 

 

 

このように、寝たきりの状態でも、ギャッジアップや枕の使用にて角度を変えることで、より安楽に生活することができます

行うケアの内容に合わせて角度を調整し、ケアを受けている最中も体に負担のないよう配慮しています

 

 

さまざまな介護用具がありますので、お悩みの方はぜひご相談ください!