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訪問看護ステーションアップは、4月にオープンしてから現在までの3ヶ月で
約20名の利用者様を担当させていただいております
いろいろなところからのご縁があり、たった数ヶ月でこれだけの利用者様からのご依頼があるのは、本当にありがたいことです
これからもナースとしてのスキルアップ、利用者様の満足度、ADL等アップを目標に、日々努力して参ります
4月は、スタッフ全員が慣れない中、手探り状態で進めており、わからないことだらけで不安もたくさんありました
5月に入り、少し落ち着いたところで、また別のトラブルや問題が生じ、スタッフ間で話し合いを重ねながらなんとか乗り越えてきました
6月になる頃には、「もう6月!?」と、口を揃えて驚いたほど、あっという間の3ヶ月でした
新人ナース2名は、ベテランナース2名の背中を追いかけながら、一歩一歩学びを深めています
そして6月中旬
落ち着いてきたタイミングもあり、スタッフ全員で歓迎会兼お疲れ様会を開きました!

普段からお互いの意見を言い合いやすい関係にあるため、時間外での関係も良好です
この時だけは仕事のことは忘れて、和気藹々と食事を楽しむことができました
労いの食事会があると、スタッフ全員のモチベーションもアップしていくので、定期的に行いたいですね!
これからも訪問看護ステーションアップとして、みんなで頑張っていきます

1度は聞いたことがある、「認知症」
実際、高齢化が進んでいることからも、認知症の方と関わったことがある方は多いと思います
また、身内が認知症になったというお声もよく聞きます
なぜ認知症になってしまうのでしょうか?
主な原因は、脳にあります
認知症は、大きく分けて4種類あります
今回は、もっとも多い、「アルツハイマー型認知症」についてご紹介していきます
アルツハイマー型認知症は、全体の7割を占めています
脳のアミロイドβという特殊なタンパク質が集まることで、神経細胞を破壊し、脳が萎縮することで発症します
海馬と呼ばれる、記憶を担う脳の器官が萎縮することで物忘れや記憶障害が生じ、その他にも判断力の低下や、見当識障害を招きます
加齢による記憶障害は、日常生活に支障をきたすほどではないことも多いですが、認知症に関連する物忘れは、トラブルのきっかけになることも多いため、特に注意が必要です
アップで担当させていただいている利用者様の中にも、認知症の方は数多くみえます
症状の中には、記憶障害関連の軽度なものもあれば、混乱し激しく暴れたり、思うようにならず感情的になったりと、対応が難しくなるものもあります
生活を共にしているご家族様は、このような症状が出た際、「どうしていいのかわからない」「家でもう面倒をみれない」と、困っているお声もよく聞きます
症状に対する内服治療や、回想法、脳のリハビリ、音楽や園芸を活用した気分転換療法など、さまざまな対応の方法があります
実際にアップの担当利用者様にも、認知症の方もみえますが、比較的症状が軽く、声かけ一つで笑顔になっていただけるケースもあります
認知症になったからといって、今までの生活全てを忘れてしまうわけではありません
1人の大切な人間として尊厳をもった関わりを徹底しています
強い口調や指摘・否定などはせず、ご本人様の訴えをまずは時間をかけてしっかり傾聴しています
不安になっている方には、安心していただけるような言葉をつかい、納得してもらえるまで関わっていきます
悲観的になってしまう方には、手を握ったり、マッサージを通して会話をしたりと、ご本人様の状況に合わせて、安心してもらえる方法でのコミュニケーションを行なっています
一概に、こうすればおさまる といった解決方法はありませんが、関わりの中からご本人様が安心するものは何かをアセスメントし、心の安定につながるようなケアをしています
これからも、1人1人に合わせた声かけやコミュニケーションの方法を考えながら、訪問看護を展開していきます

皆さんは、人間の体について、どれくらい知っていますか?
今日はクイズ形式でお伝えしていきます
①人間は、1日に12000回のまばたきをしている
②人間の白髪は、抜くと増える
③くしゃみは、自動車と同じくらいの速度である
④入浴中にも汗をかいている
いかがですか?
答え
①正解
人間は、1日に約15000回もの瞬きをしています
個人差がありますが、1分間に15回~20回の瞬きをしているといわれています
②不正解
白髪を抜くと増えるというのは、科学的根拠のないデマです
人間の髪の毛の色は、黒または褐色の色素である、メラニンの量によって決まります
そして白髪は、毛根にあるメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の働きが低下することによってできる、一種の老化現象です
しかし、抜いてしまうと、頭皮や毛根にダメージを与えてしまうため、辞めましょう
③不正解
くしゃみは、時速160~320kmと言われています
これはだいたい新幹線と同じくらいの速さになります
飛沫も数メートル先まで飛んでいくため、マスクを着用したり、口元を押えるなどのエチケットが重要になります
④正解
体を動かすことで汗が垂れてくると、汗をかいたと感じます
しかし、人間は、本人が気づかないだけで実は汗をかいている場面が多々あります
入浴中だけでなく、寝ている時も気づかないだけで汗をかいています
汗をかくということはそれだけ水分が失われているということなので、脱水を予防するためにも入浴前後・寝る前・起床後にはコップ1杯の水を飲むように心がけてみましょう
まだまだ人間の体には不思議がたくさんあります
興味のある方は、自分の体の不思議について、ぜひ調べてみてください

天気が悪いと、体がだるくなりませんか?
それは、原因の一つに、「気圧」が関係しているからです
雨の日は、気圧が下がっている状態になります
そうすると、外気から、体が受ける圧力が弱まり、血管が拡張しやすくなります
そして、血管を押す力が弱くなり、結果的に血圧が下がってしまいます
・めまい
・動悸、息切れ
・頭重
・ふらつき、立ちくらみ
・意欲の低下
・手足の冷え
などが挙げられます
私たちアップのスタッフが訪問する際は、天気の状態から利用者様の体調も考慮しています
持病により血圧の薬を朝食後に飲まれている方や、血圧の変動がある方は特に注意が必要です
また、入浴介助のケアがある方には、より一層観察が重要になってきます
実際に担当させていただいている利用者様に、血圧の変動がみられる方がいらっしゃいます
こういう場合は、内服の時間や生活パターンを配慮し、訪問入浴の時間を午後14時からの設定にしています
また、朝からこまめに水分を補給していただくようご本人様・ご家族様にもアドバイスしています
そして入浴介助の前に、コップ1杯の水分をとって頂き、移動や脱衣を開始します
入浴の最中も、近くに水分を用意しておき、こまめに水分をとっていただいています
これらの水分補給を行うことで、上がった体温を少しずつ下げることができ、血圧の急激な低下を防いでいます
脱水による水分補給も行うこともでき、いつもこまめな水分補給を意識して頂くことで、日頃から少しずつ体に負担をかけない生活を心がけることができます
梅雨のような雨が続く時期や、冬の寒い時期には、体に不調が出やすいため、広い視野を持って利用者様の健康を維持できるよう、これからも意識して看護にあたっていきます

みなさんは、「看護師」に対して、どのようなイメージを持っていますか?
私は、自分が看護師になる前は、
「どこか怖そう」「冷たそう」
という印象を持っていました
実際に病院や施設での先輩看護師との関わりの中からも、忙しさや緊張感から、どこか冷たく、厳しい印象がありました
アップに就職し、訪問看護師として活躍してきたベテランナースと関わるようになって、その価値観がガラッと変わりました
訪問看護は、今までの患者様や利用者様の数と違い、1人に対して自分1人がケアにあたります
今まで時間と業務に追われながらケアをしてきた私にとって、訪問看護の現場を見学してみて、今まで自分が持っていた看護観が徐々にズレてきていたことを感じました
どうしても病院や施設では、制限が出てきてしまいます
歩きたい方、外に出たい方、家に帰りたい方、1日中寝ていたい方・・・。
こういった思いや訴えは、看護計画や病院での規則正しい生活をして頂くためには、叶えられないこともあります
しかし在宅での暮らしを支援する訪問看護では、全く異なっていました
家での生活を基盤とし、病気を抱えながらもその人らしく生活するために、看護師として何ができるのか?ということを考え、実践する これが看護でした
学校で習っている間は、「個別性が大切」「尊厳が大切」など、よく聞くセリフでしたが、実際に現場に出てみると、生かす機会は少なかったと思います
訪問看護の同行に行くたびに、自分が今までしてきたことは、本当に相手のためになっていたのだろうか?と反省していました
問題点を見つけて解決するために働きかける
このような動きをしていたと思います
一見良く聞こえるかもしれませんが、患者目線になってみると、自分の思いがなかなか通らないため、ストレスに感じていたかもしれません
その点、訪問看護という現場は、利用者様1人に集中してケアができ、ご本人様の置かれている状況から問題点を探し、維持・向上を目的に看護にあたります
命に関わるような、制限をかけるべきところは医療者目線から助言を行いますが、ご本人様に残されている時間を、いかに有意義なものにできるか
それを考え、その方にあった看護をおこなっていくことが、看護師としての役割なのではないか、と今は思います
ケアが終わると、利用者様から「ありがとうね」「またきてね」とお言葉をいただき、やりがいに繋がっています
これからも先輩ナースからたくさんの知識・技術を学び、在宅で暮らす利用者様にとってプラスになれるような訪問看護師になっていきたいと思います

さまざま体が浮腫むことはありますか?
浮腫の原因は、「浸透圧」にあります
浮腫は、血管内の浸透圧が低下し、水分が皮下組織に染み出すことによって生じます
血管内のタンパク質などの濃度が低下すると、細胞外液は相対的にタンパク質の濃度が濃くなり、血管内の水を引きつけます
その結果、血管内から水が染み出し、細胞外液が増加して皮下組織に溜まり、浮腫が起きます
特に高齢者では、さまざまな臓器の活動が低下しているため、浮腫が加齢によるものなのか、持病から生じているものなのか、薬剤によるものなのか、など、様々な視点から考えていく必要があります
浮腫から考えられる疾患は
◆下肢⇨心不全などの心臓からくるもの
◆顔(まぶた)⇨急性腎炎やネフローゼ症候群、腎不全などの腎臓からくるもの
その他全身の浮腫には、
肝硬変などの肝臓からくるものや、甲状腺の機能低下によるものや、低栄養などが挙げられます
私たちが担当させていただいている利用者様の中にも、下肢の浮腫を訴える方は多くいらっしゃいます
そんな時は、暖かいお湯を用いて足浴・マッサージを行ったり、メドマーという医療用の携帯マッサージ器具を使用して加圧マッサージを行ったりしています
慢性的な浮腫のため、一回のケアで完治するわけではありませんが、ケアの前後で評価すると必ず良くなっています
本人様からも、「揉んでもらうと気持ちがいい」「足が軽くなるから毎日来てほしいぐらいだ」等、感謝の言葉を頂いています
また日常から浮腫を軽減させることができるようなアドバイスを行い、ご本人様だけでなく、主介護者である家族様にもお伝えし悪化予防に努めています
病気を完治させることを目標にするのではなく、今できることやADLを維持すること、病気とうまくつきあい、ご本人様の家での暮らしが幸せなものとなるよう、日々意識しながらケアを行っています

私たちアップのスタッフは、訪問の際、頭から足の先までの隅々を観察し、前回の訪問から変わったことがないか、病状の悪化や異変がないかを確認しています
会話の中から、ご本人様の主訴を聞くことができれば早期に対応することができますが、独居の方や寝たきりの場合、なかなか発見に辿り着くことができないこともあります
だからこそ、ほんの少しの変化も見逃すことのないよう、心がけています
今日はフィジカルアセスメントについてご紹介します
フィジカルアセスメントとは、相手の症状や兆候から情報を収集し、必要に応じて触診や聴診を行い、今どういう状態にあるのかを考え、判断することです
看護師目線からの症状の状態と、利用者様の言葉とではズレが生じることもあります
例えば、
「頭が痛いんです」
の一言でも、私たちは、
・どこが痛いのか
・どのように痛いのか ズキズキ、ガンガン、頭が重い感じ など
他にも、いつから痛いのか、どのような時に痛むのか、痛みの強さ
などなど
痛みの症状や原因を考え、判断していきます
緊急性の高いものであれば、主治医への連絡や119の要請を行い、早期対処に努めます
特にこの時期になると、天気の変化によって頭痛が生じたり、血圧が変動したりするケースも多く見られます
持病との関連性や、一緒に暮らしているご家族様からの感染症の可能性、脱水からの熱中症症状のリスクなど、季節性のものも考慮して状態を把握していきます
バイタルサイン測定として、熱、血圧、脈拍、酸素飽和度、意識レベルなど、毎回の訪問で必ず測定していますが、それらの数値をもとに、現状と照らし合わせて1つ1つの症状の状態をアセスメントしています
病院のように、検査器具が優れていたり、すぐに医師の診察をうけることができたりしないため、私たち看護師が訪問の際にいかに見抜くかということが重要なポイントになってきます
他の事業所(デイサービスや訪問ヘルパーなど)を使っている利用者様の場合は、そちらとも情報を共有しています
限られた時間、物品での看護にはなってしまいますが、1回の訪問をより濃いものとできるように、常に意識して看護にあたっています

在宅ターミナルケアとは
本人の住み慣れた環境・自宅において、死を目前にした利用者様さんとそのご家族様に、できる限り「よりよく生きること」を手助けすることです。
残された時間を穏やかに、そして充実したものになるよう、様々な面でサポートしていく必要があります。
まずは、全人的苦痛(トータルペイン)の緩和です
苦痛には大きく分けて4種類あり、
・身体的苦痛
・精神的苦痛
・社会的苦痛
・スピリチュアルペイン
が挙げられます
◆身体的苦痛に対しては、痛みや息苦しさ、だるさ等日常生活での支障があり、医師と連携して医療的にケアをしていきます
◆精神的苦痛には、不安やうつ症状、怒り、恐れ、孤独感など、病気や死を前にした状況から引き起こされます
これらに対してはご本人様のありのままの気持ちを傾聴・受容し、心穏やかに過ごせるよう関わっていきます
◆社会的苦痛は、仕事上の問題や人間関係、経済状況、家庭内での問題等挙げられます
ご高齢になるほど、この中で特に多いのは、取り残される家族様への心配です
だからこそ、ご自宅での暮らしやご家族様との時間を尊重し、できる限り一緒に過ごして頂けるよう家族様へのアプローチも行っていきます
◆スピリチュアルペインは、人生の意味や苦しみの意味、死の恐怖、価値観の変化、死生観に対する悩みなどがあります
「病気がもう治らない」
「生きていても仕方がない」
「こんな体になってしまった」
「できないことが増えてきた」
など、つらさは人それぞれです
これは容易に解決できるものではなく、人生においての苦悩のため、無理に励ますことや期待をさせるような発言はしません
ご本人様の訴えを時間をかけて傾聴し、その方にあった方法の声掛けや気持ちの在り方を一緒に考えるよう関わっていきます
訪問看護では、人生の最期の時間を支援することから、最期まで「その人らしく」を守れるよう、サポートしていきます
またご本人様だけでなく、ご家族様の思いや訴えも共有し、寄り添いながらともに歩んでいきます
ご本人様やご家族様に、後悔が残ることがないよう、多方面からアプローチし、穏やかに過ごせるよう努力していきます

実際の訪問って、どんなことをするの?と、疑問に思われることありませんか?
今日はナース訪問時の様子をご紹介していきます
訪問したら、ケアを行う前にコミュニケーションを図ります
その後、バイタルサイン測定(体温、血圧、脈拍、酸素飽和度)を行い、疾患に合わせて聴診器を使用し、観察していきます


必ず利用者様と視線を合わせ、会話を交えながら行い、リラックスした状態での健康観察ができるよう心がけています
次に、記録用紙を用いて観察項目を聴取していきます
食事内容や睡眠状況、排尿や排便など、身体的なことはもちろん、気分の浮き沈みがないか、困ったことはないかなど、メンタル面にも配慮して観察していきます

こうしてコミュニケーションの中から本人様の今の状態、また、前回の訪問から変わったことはないかなどを確認してから、実際のケアに介入していきます
今回は、状態観察と下肢のマッサージを行い、ご本人様から「爪を切ってほしい」と希望があったので爪切りも実施しました

利用者様にケア中リラックスして頂けるよう、明るい会話を用いたり、回想法を利用し認知機能の状況も同時に把握していきます
テレビが好きな方にはテレビの話題を提供したり、お料理の得意な方にはレシピを教えていただいたりと、利用者様に合わせた楽しい会話ができるよう、心がけています

医師の指示のもと訪問看護として利用者様のところへ伺い、看護を行いますが、指示されたことだけを行うのではなく、ご本人様の思いや訴えを傾聴し、できる限りのケアをしたい
そんな思いをスタッフ全員が持っています
「耳かきをしてほしい」
「背中をかいてほしい」
など、何気ない会話の中で、本当は今これがしてほしいという思いを聞き取ることができます
限られた時間の中でケアを行うことはとても重要であり大変なことですが、ゆとりのある時には利用者様の願いを聞き入れられるようにしています
訪問が終わり、退室する時には、皆さま笑顔で
「ご苦労様。今日もありがとうね」と仰ってくださいます
次回訪問時にも、楽しく明るい訪問ができるよう、心がけていきます