みなさんは、「看護師」に対して、どのようなイメージを持っていますか?
私は、自分が看護師になる前は、
「どこか怖そう」「冷たそう」
という印象を持っていました
実際に病院や施設での先輩看護師との関わりの中からも、忙しさや緊張感から、どこか冷たく、厳しい印象がありました
アップに就職し、訪問看護師として活躍してきたベテランナースと関わるようになって、その価値観がガラッと変わりました
訪問看護は、今までの患者様や利用者様の数と違い、1人に対して自分1人がケアにあたります
今まで時間と業務に追われながらケアをしてきた私にとって、訪問看護の現場を見学してみて、今まで自分が持っていた看護観が徐々にズレてきていたことを感じました
どうしても病院や施設では、制限が出てきてしまいます
歩きたい方、外に出たい方、家に帰りたい方、1日中寝ていたい方・・・。
こういった思いや訴えは、看護計画や病院での規則正しい生活をして頂くためには、叶えられないこともあります
しかし在宅での暮らしを支援する訪問看護では、全く異なっていました
家での生活を基盤とし、病気を抱えながらもその人らしく生活するために、看護師として何ができるのか?ということを考え、実践する これが看護でした
学校で習っている間は、「個別性が大切」「尊厳が大切」など、よく聞くセリフでしたが、実際に現場に出てみると、生かす機会は少なかったと思います
訪問看護の同行に行くたびに、自分が今までしてきたことは、本当に相手のためになっていたのだろうか?と反省していました
問題点を見つけて解決するために働きかける
このような動きをしていたと思います
一見良く聞こえるかもしれませんが、患者目線になってみると、自分の思いがなかなか通らないため、ストレスに感じていたかもしれません
その点、訪問看護という現場は、利用者様1人に集中してケアができ、ご本人様の置かれている状況から問題点を探し、維持・向上を目的に看護にあたります
命に関わるような、制限をかけるべきところは医療者目線から助言を行いますが、ご本人様に残されている時間を、いかに有意義なものにできるか
それを考え、その方にあった看護をおこなっていくことが、看護師としての役割なのではないか、と今は思います
ケアが終わると、利用者様から「ありがとうね」「またきてね」とお言葉をいただき、やりがいに繋がっています
これからも先輩ナースからたくさんの知識・技術を学び、在宅で暮らす利用者様にとってプラスになれるような訪問看護師になっていきたいと思います