HSP(ハイリ―センシティブパーソン)という言葉を知っていますか?
日本語に訳すと、「とても繊細な人」となります
人口の5人に1人は存在すると言われており、アメリカの心理学者により提唱されました
HSPには、以下の特徴があります
D:深く処理をする
簡単に結論の出るような物事であっても、深く様々な思考を巡らせる
O:過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
E:全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
S:些細な刺激を察知する
他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく
HSPの人は、感覚的な刺激に対して、無意識的・反射的に対応する「扁桃体」の機能が過剰に働き、刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいと言われています
HSPは、インターネットの普及や社会環境の変化により着目されるようになりました
このように、精神的な特徴をあげられていますが、HSPは精神疾患ではありません
その人が生まれ持った気質のことを指します
日常のストレスを感じる人が、自分の気質を表すのに適切な言葉とされています
HSPの方が抱えやすい事柄として、
①生活の急な変化に動揺してしまう
②多数のタスクをこなそうとするとき、パニックになってしまう
③大きな音や光が苦手
④些細なことを深く考えてしまう
⑤忙しくなると、一人で過ごせる刺激の少ない場所にこもりたくなる
⑥他人の気分に振り回されやすく、対人関係に浸かれてしまいがち
⑦小さな音や匂いが気になる
などがあります
HSPは、気質のため治療法は存在しません
しかし、自分の行動や環境を変えることでうまく向き合っていくことができます
先程挙げた特徴は、デメリットのように感じるかもしれませんが、様々な事象に対して他人よりも高い感度のアンテナを常に張っているという状況で、相手の気持ちを汲み取ることを得意とします
空気が読めるタイプなため、気配りや思いやりをもって相手に接することができ、自分の意見を押し付けることはありません
また、感情・感性が豊かなため、音楽や絵画などの芸術に感動したり、心地良い風に心が晴れやかになったり、またその感動をアウトプットする能力にも長けています
HSPは気質 ということを話しましたが、うつ病や精神疾患に移行してしまうことも考えられます
過剰に自分を責めたり、自分に価値がないと感じてしまうことで、ストレスが蓄積し、最終的にHSPうつを発症します
もともとストレスを感じやすい気質な為、疲れを感じた時は、休息をとったり気分転換をしたりしてください
まだまだメリットはたくさん存在します
自分の性格をマイナスに捉えず、強みに変えて生活してみてください
もし回りにこのような特徴を持つ方がいたら、相手の性格をそのまま受け止めてあげてください