大切な家族様の最期、どこで迎えたいですか?
加齢による老化、病気による寿命の短縮
様々な原因で、余命宣告をされることがあると思います
そういった状況の時、どこで最期を迎えるか、選択を迫られます
病院や施設、そして住み慣れた家
どの選択をしても、間違いはないと思います
アップでは、看取りの方の訪問看護も介入させていただいています
今回は、在宅での最期の過ごし方をご紹介していきます
看取り看護とは
死に至ることが予測される方に対し、身体的、精神的苦痛をできる限り緩和し、亡くなるまでの残された時間を、自分らしく生き抜くことができるよう援助することです
具体的なケアとして、以下の方法が挙げられます
□身体的なケア
全身状態の確認、バイタルサインチェック
臥床環境の整備や室温の調整
清潔ケアや排泄ケアなどの直接的なケア
□精神的なケア
コミュニケーションを介しての訴えの傾聴、受容
身体に触れスキンシップを図る
安心できるような声掛け、関わり
私たちアップは、ケアを行う前には、ご家族様に、利用者様がしてもらいたいことや望んでいることをお聞きし、どんなケアを行うか話し合いをします
「昔から歌が好きだった」「マッサージによく通っていた」など、ご本人様がされて嬉しいと感じていただけるよう、アセスメントしていきます
実際、身体拭きのような清潔ケアに、ご本人様の好きなマッサージを取り入れることで、心地よくなって頂きたい そういう思いでケアに入らせていただいています
病院での看取りは、専門的な医療ケアを受けることができ、容態が急変したときにすぐに駆け付けられるスタッフがいるため、安心感を得られます
しかし、医療スタッフの抱える患者数は50人近く存在するため、一人ひとりに対する個別的なケアはなかなか難しい現状があります
在宅での看取りのメリットとして、住み慣れたおうちで最期を迎えることができ、他人に気を遣うことなくゆったりと過ごせることが挙げられます
しかし、在宅で過ごすには、ご家族の方の協力が必要不可欠です
今までの生活パターンを変え、自宅での受け入れ体制を整えなければなりません
また、専門的な医療ケアは難しいため、高度な医療は受けられません
だからこそ、私たち訪問看護スタッフは、ケアマネや医師と連携し、利用者様だけでなく家族様にも安心して過ごして頂けるよう、関わっています
緊急時のオンコール対応もしているため、24時間看護師に連絡がつながる状態がとれています
日中仕事で家を空ける場合には、不在時の訪問を行い、夜間休息をとりたい方には、なるべく遅い時間での訪問も行っています
家族様と協力しながら、なるべくご本人様を一人にせず、そばに居られるように、訪問時間を調整しています
死を間近に感じ取ることで、不安や孤独感を抱く方は多くいらっしゃいます
少しでも心のよりどころになれるよう、そして様々な苦痛を緩和できるよう、介入しています
担当させていただいた利用者様で、看取りの場面に立ち会わせていただくことがありました
歯磨きをしたりおむつを変えたり、不快感を除去できるよう関わりました
他にも、身体の向きを変え、現在ある褥瘡を悪化させないよう除圧ケアも行いました
関わった時間はわずかでしたが、ご本人様の不快感を取り除き、ご家族様にも安心して頂けるよう心がけて看護を行うことができたと思います
住み慣れたおうちでの看取りを前向きに捉えていただけるよう、これからも関わっていきたいと思います