1度は聞いたことがある、「認知症」
実際、高齢化が進んでいることからも、認知症の方と関わったことがある方は多いと思います
また、身内が認知症になったというお声もよく聞きます
なぜ認知症になってしまうのでしょうか?
主な原因は、脳にあります
認知症は、大きく分けて4種類あります
今回は、もっとも多い、「アルツハイマー型認知症」についてご紹介していきます
アルツハイマー型認知症は、全体の7割を占めています
脳のアミロイドβという特殊なタンパク質が集まることで、神経細胞を破壊し、脳が萎縮することで発症します
海馬と呼ばれる、記憶を担う脳の器官が萎縮することで物忘れや記憶障害が生じ、その他にも判断力の低下や、見当識障害を招きます
加齢による記憶障害は、日常生活に支障をきたすほどではないことも多いですが、認知症に関連する物忘れは、トラブルのきっかけになることも多いため、特に注意が必要です
アップで担当させていただいている利用者様の中にも、認知症の方は数多くみえます
症状の中には、記憶障害関連の軽度なものもあれば、混乱し激しく暴れたり、思うようにならず感情的になったりと、対応が難しくなるものもあります
生活を共にしているご家族様は、このような症状が出た際、「どうしていいのかわからない」「家でもう面倒をみれない」と、困っているお声もよく聞きます
症状に対する内服治療や、回想法、脳のリハビリ、音楽や園芸を活用した気分転換療法など、さまざまな対応の方法があります
実際にアップの担当利用者様にも、認知症の方もみえますが、比較的症状が軽く、声かけ一つで笑顔になっていただけるケースもあります
認知症になったからといって、今までの生活全てを忘れてしまうわけではありません
1人の大切な人間として尊厳をもった関わりを徹底しています
強い口調や指摘・否定などはせず、ご本人様の訴えをまずは時間をかけてしっかり傾聴しています
不安になっている方には、安心していただけるような言葉をつかい、納得してもらえるまで関わっていきます
悲観的になってしまう方には、手を握ったり、マッサージを通して会話をしたりと、ご本人様の状況に合わせて、安心してもらえる方法でのコミュニケーションを行なっています
一概に、こうすればおさまる といった解決方法はありませんが、関わりの中からご本人様が安心するものは何かをアセスメントし、心の安定につながるようなケアをしています
これからも、1人1人に合わせた声かけやコミュニケーションの方法を考えながら、訪問看護を展開していきます